社会人1年目で100人以上の規模の会社でライン長になって得た経験と5S改善のコツ!!
私は高校卒業後すぐに100人以上の規模の会社に入社し、半年でライン長を任されることになりました。
任されてすぐの時は失敗ばかりしていましたが、1年ほどたった時には歴代のライン長の中で生産率が1番高くなっていました。
なぜ私が生産性をあげれて、生産率を1番にできたのか紹介していきたいと思います。
ライン長になりたての時は15人ほど部下を持つことになったのですが、1人で指導するため手待ちになる人が多く、手待ちにならないようにと仕事を探すことになりバタバタしていました。
人件費として1人あたり1分間で85円計算でいくと、10人手待ちになると5分間だけでも4250円になります。手待ちになる人数、時間が増えるとどんどん無駄な目に見えない費用がかかってきます。
その無駄を少しでも無くそうと必死になるのですが、アップアップになってしまい、いろいろなミスをしてしまう事が多々ありました。
ミスをする事でいらない作業が増え、仕事が遅れてくるので、残業時間を使い遅れを取り戻すのがやっとでした。
しばらくそう言う状況が続いたのですが、半年ほどたった時にふと冷静に考えてみると、人の使い方が下手だったんだと思いました。
今までは闇雲に仕事を探してきて手の空いている人にやってもらっていましたが、考え方を変え、もし、自分が2人いたらと言うように考えるようにしました。
人を使うのは難しいですが、忙しい時にもう1人自分がいればと考えるととても簡単に人に指示できるようになります。
なぜかと言うと、自分の分身作ればいいのです。
自分1人で1〜100の仕事をするのが無理でも、自分が1〜50、分身が51〜100の仕事をする事で効率よく仕事を回す事ができます。
簡単に言うと自分の頭の中の仕事のスケジュールを他の人と共有し、その人に自分の手足となって動いてもらうと、言うことです。
人を使うと言うよりも、自分の1部として動かすと考えれば仕事をスムーズに行えるようになりました。
それにより、私が5人教えている間に、もう2人自分の分身となって動いてもらい残っている人を教えていく方法を取ることで1人も手待ちになる人がおらなくなり無駄な費用もかからず生産効率を高める事ができました。
また、ライン作業は製品をコンベアで流していくので、工程事の仕事量を平均にし、スピードが一定でしか進まないため、1日の出来高の上限が限られていました。
そこで私は、各工程事の作業者にやりにくいところはないかを毎日聞いていきました。
『やりにくい=時間がかかる』と思い、すぐに改善していくようにしました。
すると、やりにくい事がなくなる事で、作業効率が上がり、今まではコンベアのスピードと1工程事の作業スピードが一緒だったものが、どんどん作業スピードだけが早くなっていったので、工程の作業の割り振りを組み替えコンベアのスピードもあげる事ができました。
コンベアスピードが上がると1日出来高の上限が増えるので、その分仕事が早く終わるようになります。早く終わる分また作業改善を行なっていく事で良いスパイラルが生まれ、生産効率がどんどんと高くなっていきました。
時々、改善活動は仕事ではないだとか、改善するのは難しいだとか言う人がいますが私は全くそうは思いません。
5S改善ほど難しく考える必要はないのです。
なぜなら、普段仕事をしている中で、ここがやりにくいとか、ここがめんどくさいとか思う事があると思うのでそのやりにくさやめんどくささをなくす事が、改善だと思っています。
改善を行なっていくとまた新たな不満点が現れそこを改善していくことになるので改善には終わりがありません。
また、1人で考えるよりも他の人の意見などをとりいれていくとより質の高い改善が生まれます。
そうすることで、良い方向にしか進まない連鎖が生まれ、作業効率が上がり会社への貢献に繋がっていく事で、働きやすい環境ができてくるのだと思います。
改善こそ1番の仕事だと思っております。
難しく考えず頭を柔らかくしておけばふとした時にいいアイディアがたくさん思いつくはずです!!